特別養子縁組を考える
「朝が来る」という河瀬直美監督の映画を見ました。
特別養子縁組がテーマになっている映画で、子どもが授からなかった夫婦の物語(前半)と中学生で子どもを産んだあと養子として手放さなければいけなかった女の子(後半)のお話。
出ている役者さんの顔ぶれから、前者の夫婦が主人公かと思いきや、実は中学生の女の子の方の背景が壮絶で主人公のような映画でした。
養子縁組をして6年目になり、息子を返して欲しい。返さないならお金をくれと要求してくるある女性。この女性が本当にあの時の中学生かどうかは本当に最後の最後まで分からない展開でした。
決して混乱があって手放さなければいけないという感じではなく(中学生であることを除いては)、今の時代や社会では起こりうる件であると思われます。
ターニングポイントがいくつかあったけど、そこで、その中学生に周りの大人が何ができたのか・・・考えさせられます。
ここのところ救いのない映画ばかり見ていましたが、これもエンドロールが始まる直前まで救いがない映画でした。
しかし、エンドロールが終わって最後の最後で救いがありました。
ちょっとスッキリした思いでしたので、夕暮れ時の横浜を少し歩きました。
近くにあるクイーンズスクエアでは5日に点灯されるクリスマスツリーが飾られていました。
今年ももうあと2ヶ月で終わりです。