有川浩「
キャロリング」
クリスマス直前に倒産した会社に勤める人たちを取り巻く人間模様を描いた作品
有川作品にありがちな人間の暴力的な部分、理不尽な部分が描かれ、その影響を受けた人たちがその傷跡をどう昇華していけばいいのかもがく人間像を描いています。
ただ、全体的にはハードではなく、
ヤミ金の人たちすらやわらかい部分を描いています。
個人的にはすっきりとした終わり方でした。ちょっと非現実的でしたけど・・・でもまあ初期の有川作品は基本的に非日常ですからこんなものでしょう。
さて、手持ちの本がなくなったので、新たにまた購入しなくては。