明日の子どもたちは

先に断っておきますが、私はどちらにも傾いていません。

誰も批判はしません。


昨今、子どもの虐待がメディアを賑わせています。

児童相談所の対応がまずいと批判をするコメンテーターもいます

確かにそういう側面はあるかもしれません。

でも、児童相談所だけを悪者にして終わってしまえば、このようなことはいつまでたっても終わりません。

あくまでも悪いのは躾と称して虐待を行った大人です。「躾として行った」と言った父親がいるそうです。

「躾と虐待の境目はどこにあるの?」

いや、そもそも虐待と躾は一列につながっているものではない。だから境目などないと私は思います。

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首相は児童相談所児童福祉司の人数を増やすといいました。

ありがたいことです。でも増やしただけでは解決にならず、増やした人の質の向上を図らなければいけません。それ、いつ誰がやるのでしょうか。

30年10月1日現在の児童相談所の数は212箇所

同じく一時保護所が137箇所だそうです。

例えば2000人の児童福祉司児童相談所に均等割をすればおよそ1箇所につき10人は配置されるのでしょう。

とあるニュースでは、児童福祉司一人当たりが抱えるケースは50ケースとのこと。これがどのくらい軽減されるでしょうか。見守りたいところです

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とある地域では児童相談所ができるとその地域の評判が下がると言っています。

子どもを取り巻く環境がなんと優しくないことか。

反対している人たちは児童相談所が何かわかって発言をしているのでしょうか?

いや、実は賛成している人も児童相談所がどんな業務をしているのかあまり知らないということがとある情報番組で取り上げられました。

結局のところ、反対の為の反対をしているのかしらとしか思えません。

児童相談所が何かかも知らないで、賛成!反対!と叫んでいる住民が住んでいる地域はどれほど気高いのでしょうか。

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とはいえ・・・

私も子どもを支える為の施設がどれだけあり、どんなことをしているのか、実は多くは知りません。

でも、わからなければきちんと知ることはやろうかなと思います。

そんな中、「明日の子供たち」という本に出会いました。

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作者は有川浩さんです。

児童養護施設を扱った本ですが、電車の移動中に一気に読みました。

ラスト50ページあたりから始まる高校生カナちゃんのスピーチ場面に電車の中で読みながら泣いてしまいました。

有川さんは本を書かれるときにきっちり取材をされるとのこと。児童養護施設の実情はこの本に描かれているものと思います。

おすすめです。

最近有川ブームが自分の中で再燃しておりまして、先ほどアマゾンで過去に読んだ「空の中」と「キャロリング」を注文してしまいました。

今週末から出張の嵐なので、きっとすぐ読んでしまうと思います。